メルセデス

Aug 22, 2023

メルセデス・ベンツとスウェーデンの新興企業H2グリーンスチールは、欧州のプレス工場で使用される年間5万トン以上の低炭素鋼の供給契約を締結した。 両社はまた、北米における持続可能なサプライチェーンの構築に向けたさらなる努力を確認する覚書を締結し、パートナーシップを強化しました。

ほぼゼロ炭素鋼の生産は 2025 年に開始され、メルセデス・ベンツ製造工場のサプライチェーンの脱炭素化に貢献します。 同社はサプライヤーと協力して、2039年までにカーボンニュートラルなサプライチェーンの実現に向けて取り組んでおり、カーボンオフセットよりも生産体制の再構築に重点を置いている。

「ヨーロッパの製造工場向けにH2グリーンスチールからほぼCO2フリーの鋼約5万トンを供給する契約により、メルセデスベンツとH2グリーンスチールは脱炭素化された地域的かつ強靱な鉄鋼サプライチェーンの構築を加速している」と同氏は述べた。マルクス・シェーファー氏、メルセデス・ベンツ・グループAG取締役会メンバー。 「同時に、当社は北米で持続可能な鉄鋼サプライチェーンを確立することを目指し、パートナーシップを次のレベルに引き上げています。これは自動車産業をより強靱で持続可能なものにするためのもう一つの重要なステップです。」

メルセデス・ベンツはすでに4つのシリーズモデルに低炭素鋼を導入し、炭素排出量を60％削減している。 また、EVの製造に頻繁に使用される材料であるため、製造時に炭素を70%近く削減したアルミニウムを使用する予定です。 同社はまた、乗用車車両における副原料の使用量を 40% 増加することを目指しています。

メルセデス・ベンツは、鉄鋼生産における認証可能な持続可能性基準を重視しており、同社は現在、責任ある鉄鋼イニシアチブのメンバーです。 鉄鋼部門は世界の排出量の8％を占めており、マッキンゼーの報告書によると、多くの鉄鋼会社は脱炭素化しない限り企業価値が低下する可能性がある。 H2 Green Steel は、急速な脱炭素化を目指す企業の目標を達成するために取り組んでいると伝えられています。

「H2グリーン・スチールが存在するのは、メルセデス・ベンツのような自動車業界の先駆的企業が、鉄鋼業界の移行が遅すぎて気候変動目標を達成できないとシグナルを送ったからである」とH2グリーン・スチールの最高経営責任者（CEO）ヘンリック・ヘンリクソン氏は述べた。 「メルセデス・ベンツと協力して、サプライチェーンの排出量、循環性、社会の持続可能性に関して基準を引き上げることができるパートナーがいます。彼らは、当社の欧州事業において連携する上で非常に強力なプレーヤーですが、当然、北米の鉄鋼バリューチェーンへの取り組みも同様です。」